[2023_03_07_09]関西電力の高浜4号機、自動停止はケーブル接触不良原因 (日経新聞2023年3月7日)
 
参照元
関西電力の高浜4号機、自動停止はケーブル接触不良原因

 関西電力は7日、高浜原子力発電所4号機(福井県高浜町)が1月末に自動停止した問題について、制御棒を動かすための電気ケーブルの接触不良が原因だと推定されるとの調査結果を発表した。接触不良で電流が下がって制御棒の一部が原子炉に挿入され、中性子の量が急減する異常を検知したために自動停止した。再稼働時期については引き続き未定とした。
 原発では制御棒を動かして原子炉の中に入れたり中から抜いたりして中性子の数をコントロールし、核分裂を一定状態に制御している。高浜原発4号機では制御棒を動かすためのケーブルに別のケーブルが覆いかぶさった重みで引っ張られ、接触が悪くなった。このため制御棒を動かす駆動装置が正しく動かなくなり、うち1本が原子炉内に挿入された。
 高浜原発4号機には制御棒が48本ある。関電は運転停止中のほかの原発でケーブルが重なる状態が起きていないか調査する。運転中の原発については定期検査の時期に合わせて確認する方針だ。
KEY_WORD:高浜原発_運転中に自動停止_2011年以来_:TAKAHAMA_: