[2023_03_16_04]東京電力、処理水放出設備を一部運用 放射性物質の濃度均一化(日刊スポーツ2023年3月16日)
 
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東京電力、処理水放出設備を一部運用 放射性物質の濃度均一化

 東京電力は16日、福島第1原発でたまり続ける放射性物質トリチウムを含んだ処理水を海洋放出する設備のうち、処理水の濃度を均一にするためにタンク内でかき混ぜる設備が完成したと発表した。原子力規制庁の使用前検査にも合格し、17日から放出予定の処理水を使い本格運用を始める。
 設備はタンク10基(容量計約1万トン)を配管でつないだものが3グループあり、放出前の処理水を入れてかき混ぜ、循環させる。6日間以上循環させた後、トリチウム以外の放射性物質が基準値未満となっていることを確認する。
 東電の担当者は「実際に最初に放出する予定の処理水の循環や分析を始める」と説明。福島県と第1原発が立地する大熊、双葉両町に報告したという。分析には約2カ月かかる予定。
 政府と東電は今年春から夏ごろの放出開始を見込むが、放出用の海底トンネルや処理水を海水で薄める設備は建設中。完成した部分から規制庁の検査を受けており、約230件のうち約6割で合格済みという。(共同)
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