[2023_03_14_01]中部電力に立ち入り検査 監視委、不正閲覧で3件目(日経新聞2023年3月14日)
 
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中部電力に立ち入り検査 監視委、不正閲覧で3件目

 大手電力が新電力の顧客情報を不正に閲覧していた問題で、経済産業省の電力・ガス取引監視等委員会が中部電力と子会社2社の計3社に立ち入り検査したことが14日、分かった。実態解明にさらなる調査が必要と判断した。監視委が立ち入り検査を実施するのは1月の関西電力、2月の九州電力に続き3件目。
 検査は電気事業法に基づき8、9両日に中部電と電力小売子会社の中部電力ミライズ、送配電子会社の中部電力パワーグリッド(PG)の3社に実施した。
 中部電ミライズの社員らは中部電PGのシステムを通じ、競合する新電力の顧客情報を閲覧していた。電気事業法は、大手電力と新電力との公正な競争を確保する観点から、送配電子会社の持つ新電力の顧客情報を親会社の大手電力や小売子会社と共有するなどの不適切な取り扱いを禁止している。
 中部電は14日、検査について「大変重く受け止めており、調査に全面的に協力していく」とコメントした。〔共同〕
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