[2023_03_03_06]志賀原発、直下断層「活断層ではない」 規制委が判断覆す(毎日新聞2023年3月3日)
 
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志賀原発、直下断層「活断層ではない」 規制委が判断覆す

 原子力規制委員会は3日、北陸電力志賀(しか)原発(石川県志賀町)の敷地内にある断層について審査会合を開き、「活断層ではない」とする北陸電の主張を了承した。
 志賀原発では2016年、原子炉直下を通る一部の断層について規制委の有識者調査団が「活動した可能性がある」と判断していたが、その後北陸電からデータの追加提出を受けて規制委が審査していた。

 今回は当時の判断を覆す内容となり、廃炉の危機にあった志賀原発は一転、再稼働できる可能性が出てきた。

 ◇志賀原発とは

 石川県志賀町(しかまち)にある北陸電力で唯一の原子力発電所。1号機(出力54万キロワット)と2号機(同135・8万キロワット)の2基がある。1993年に営業運転を開始した1号機は、東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型(BWR)の原子炉。2006年に運転開始の2号機は、制御棒の駆動方法などを改良した改良型沸騰水型(ABWR)。ともに11年3月から運転停止中。1号機では99年、定期検査中の原子炉で核分裂反応が連続する「臨界」になる事故があったが、これを隠していたことが07年に発覚した。
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