[2023_03_02_01]岸田政権の「原発依存社会」への暴走にNO!を60年超え原発、世界に例なし 最老朽原発でも53年 4頁ビラの紹介 木原壯林(老朽原発うごかすな!実行委員会)(たんぽぽ2023年3月2日)
 
参照元
岸田政権の「原発依存社会」への暴走にNO!を60年超え原発、世界に例なし 最老朽原発でも53年 4頁ビラの紹介 木原壯林(老朽原発うごかすな!実行委員会)

 前文

 原発は、現在科学技術で制御できる装置でないことを、発生後12年になる福島原発事故が、大きな犠牲の上に教えています。一方、ウクライナ紛争では、戦争になれば、原発は攻撃目標となることが実証されました。
 このように、原発は、人類の手に負える装置でなく、人の命と尊厳を脅かします。とくに、原発が、運転開始後40年を超え、老朽化すれば、過酷事故の危険度が急増することは、多くが指摘するところです。
 それでも、岸田政権は、ウクライナ紛争に因るエネルギーひっ迫や炭酸ガス削減を口実にして、老朽原発稼働を始めとする原発の推進に躍起です 。
 過酷事故が起こる前に、老朽原発・美浜3号機、高浜1、2号機を廃炉にし、それを突破口に、原発のない安心・安全な社会をめざしましょう!

見出し紹介(一部本文も)

1.「原発依存社会」を画策する政府
2.全原発の40年超え運転は法令違反
3.60年超え原発、世界に例なし 最老朽原発でも53年

 廃炉になった原発も含めて、世界で最長運転の原発は、1969年に運転を開始したインドのタラプール原発1、2号機(沸騰水型、インド北西部海岸)、スイスのベツナウ原発1号機(加圧水型)、アメリカのナインマイルポイント原発1号機(沸騰水型、オンタリオ湖東南岸)の4基で、運転期間は約53年です。
 世界でも、 60年を超えて原発を運転した経験はありません。
 ちなみに 、ベツナウ原発、ナインマイルポイント原発の立地には巨大地震や津波の心配がありません。
 なお、アメリカでは、20年の延長を認可された40年超えの原発が、20年の延長期間も待たずに次々に閉鎖されています。
 40年以上も前に設計された古い原発は、修復にも限界があります。
 多くの電力会社が、巨額を投じて改修し、使い続けることよりも閉鎖の方が有利と経営判断しています。
 一方、ヨーロッパの老朽原発では、不具合が多発しています。
 スイスのベツナウ原発では、2016年、圧力容器にヒビが見つかり、運転を停止しています。
 ベルギーのドール原発3号機(加圧水型、1982年運転開始)では、圧力容器に1万本以上のヒビが見つかり(2016年現在)、永久閉鎖されました。
 同じくベルギーのティアンジュ原発2号機(加圧水型、1983年運転開始、)の圧力容器でもヒビが見つかっています(2012 年)。
 原発大国フランスでは昨年夏、56基の原発のうち12基が、配管腐食が原因で稼働を停止しています。

4.原発はトラブル頻発の装置
5.電気は足りています
6.「原発過酷運転(酷使)」を画策する政府、電力会社
7.原発重大事故時、避難は不可能
8.使用済み核燃料の処分法はなく、中間貯蔵を引き受ける所すらない
9.失政のつけが「原発依存社会」

(「老朽原発うごかすな!実行委員会」発行、4頁ビラより抜粋)

 ※関連新聞記事紹介

 「60年 寿命ではない」 首相、原発運転の法改正巡り 運転60年以上は1基もない(経産省)

 原発の60年超運転を可能にする関連法改正案を巡り、岸田文雄首相は1日の参院予算委員会で、審査などによる停止期間を運転年数から除外する理由を問われ「(現行法では運転上限の)40年、60年は、原子炉の寿命を示しているものではない」と述べた。(中略)
 また経産省は、2021年12月時点で廃止決定した原発が世界中で199基あり、その運転年数の平均は約29年だと説明した。
 21年時点で、運転中の原発は世界に437基あり、うち運転40年以上は116基、運転60年以上は1基もないとした。
           (3月2日「東京新聞」朝刊2面より抜粋)

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