[2022_11_27_02]99回空振りでも…「北海道・三陸沖後発地震注意情報」発表されても地震が起きない可能性も (福島テレビ2022年11月27日)
 
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99回空振りでも…「北海道・三陸沖後発地震注意情報」発表されても地震が起きない可能性も

 2022年12月16日から運用される「北海道・三陸沖後発地震注意情報」
 前触れとなる地震が起きたら、次に巨大地震があるかもしれないことを注意喚起するもので、千島海溝と日本海溝沿いでマグニチュード7以上の地震発生から15分〜2時間後に、内閣府と気象庁が発表し注意を呼びかける。
 地震・津波による犠牲者を大幅に減らすことが期待される一方で、「後発地震注意情報」には課題もある。それが…後発地震は必ず発生するわけではないということ。過去100年の世界のデータを見ると、マグニチュード7以上の地震発生後 1週間以内にマグニチュード8以上の後発地震が発生する確率は、100回に1回程度と考えられている。また「後発地震注意情報」の発表は2年に1回程度で、その大半が“空振り”になるとみられている。
 防災のプロ東京大学客員教授・防災マイスターの松尾一郎さんは…
 「今回の『後発地震注意情報』も、巨大地震が想定されるエリアでマグニチュード7以上の地震の1週間後に、後発の巨大地震が起こるのが100回に1回程度。99回は空振りだけど、情報が発表されて対策をうっていなければ福島県では1200人亡くなるんですよ。危険な所にいる人は逃げるべきなんですよ。生きてさえいればいいじゃないですか。災害が起こらないにしても、何もなかった・よかったと言える社会にすべきだと思う。そのために何が必要かと言うと『揺れの大きさ・襲ってくる津波の高さ・時間などのリスクを知る』『逃げ場所を話し合っておく・あらかじめ知っておく』『逃げるタイミングや情報が発表されたらどうするか決めておく』この3つの事を確認していただきたい」
 福島テレビ
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