[2022_11_11_05]志賀原発から約1キロ 断層Oの活動性は… 規制委による審査会合も議論は平行線(北陸放送2022年11月11日)
 
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志賀原発から約1キロ 断層Oの活動性は… 規制委による審査会合も議論は平行線

 志賀原発2号機の再稼働をめぐる審査会合が11日開かれました。敷地周辺の断層について、原子力規制委員会と北陸電力の議論は平行線をたどりました。
 断層O(オー)は石川・志賀原発の敷地から東におよそ1キロ離れた活断層・福浦断層近くにある断層で、北陸電力はその活動性を否定しています。
 10月14日、志賀原発周辺の現地調査を終えた原子力規制委員会の石渡明委員は、この断層Oについて「福浦断層より敷地側にある断層。全体の足を引っ張る可能性がある」と言及し、北陸電力に対し活動性を否定する根拠を示すよう求めていました。
 11日の審査会合で北陸電力は、追加のボーリング調査などを行い地質データを拡充するとした上で、断層Oが「活断層でない」と評価するこれまでの考えを改めて主張しました。
 これに対し原子力規制委員会は、「調査方針が具体的でない」「活断層でないとする論理構成が明確ではない」と指摘。断層Oの活動性の有無についての結論は、早くとも11月末まで持ち越されることになりました。
 最大の焦点である「敷地内断層」をめぐっては、それ以降の審査会合で話し合われる予定で、2号機再稼働への道のりは足踏み状態が続いています。
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