[2022_11_08_04]川内原発は「60年運転しても健全性維持できる」 九電、鹿児島県の専門委で説明(南日本新聞2022年11月8日)
 
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川内原発は「60年運転しても健全性維持できる」 九電、鹿児島県の専門委で説明

 九州電力川内原発1、2号機(薩摩川内市)の運転延長を検証する鹿児島県原子力専門委員会分科会の第7回会合が7日、鹿児島市であった。九電は原子炉を囲むコンクリート構造物について、60年間運転しても「強度や遮蔽(しゃへい)能力の健全性は維持できる」と説明。委員からは「調査範囲を広げて」「もっと詳細なデータを出すべき」などの意見が出た。
 九電は運転延長に必要な特別点検の結果を踏まえ、コンクリートの温度や放射線照射による強度低下などを評価。異常はなく、現状保全を続ければ健全性の維持が可能とした。
 京都大学複合原子力科学研究所特任教授の釜江克宏座長は会合後の取材に「コンクリート関連で致命傷になるものはないのでは」と語る一方、データ不足を改めて指摘。本年度中としていた分科会の意見まとめが来年度にずれ込む可能性も示唆した。
 川内原発は1号機が2024年7月、2号機が25年11月に原則40年の運転期限を迎える。九電は先月12日、1、2号機とも20年延長を申請した。国は脱炭素社会の実現や電力の安定供給を理由に、60年超の運転を可能にする法改正を目指している。
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