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「享徳の津波」を年表に追加掲載 室町時代の地震、奥州で被害
　国内の大地震を掲載する理科年表（国立天文台編）の2023年版に、室町時代の1454年に東北太平洋岸を襲った「享徳の津波」が新たに掲載されることになった。監修する纐纈一起慶応大特任教授によると、震源などは不明だが、当時の文書の記述が信頼できると判断し、実際に起きた可能性が高いとした。
　東日本大震災の津波のように太平洋の日本海溝で起きた巨大地震の可能性があり、纐纈さんは「日本海溝沿いの地震の繰り返しを知る新たな手がかりだ」と指摘。26日の日本地震学会で報告する。
　21年度版に始まった大幅な改訂の一環。
　丸善出版によると、23年版は11月24日に発売予定。