[2022_10_08_01]冷却喪失トラブル 「技術能力に疑問」/再処理工場裁判(東奥日報2022年10月8日)
 
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冷却喪失トラブル 「技術能力に疑問」/再処理工場裁判

 市民団体「核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団」(代表・浅石紘爾弁護士)が日本原燃・六ケ所再処理工場の許可取り消しを国に求めた訴訟の弁論が7日、青森地裁(鈴木義和裁判長)であった。原告側は、高レベル放射性廃液を貯蔵するタンクの冷却機能が8時間にわたって喪失したトラブルを巡り「事業者の技術的能力には強い疑問が残る。国の許可判断は誤りだ」と主張した。
 トラブルでは、2系統ある冷却設備のうち、1系統の弁が閉められ冷却水が流れない状態になった。もう1系統は工事中だった。原告側は、両系統の弁が誤認しやすい状況で、原因特定にも時間を要したと問題視。より大きな崩壊熱を出す廃液ならば「深刻な事故になりかねない」と訴えた。
 国側は、争点の一つである火山の影響について準備書面を提出。審査で参考に用いられた火山ガイドの立地評価や火山活動モニタリングの記載に不合理な点はなく、原告側は規則やガイドなどの趣旨を正しく解釈していないと反論した。
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