[2022_09_13_05]青森県を最終処分地にしない確約、国が「順守」(東奥日報2022年9月13日)
 
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青森県を最終処分地にしない確約、国が「順守」

 西村康稔経済産業相は13日、三村申吾知事と経産省で会談し、青森県を高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)の最終処分地にしないとする確約について「約束を引き続き順守する」と答えた。核燃料サイクルを含む原子力政策には「国が前面に立ち、国民の信頼確保に全力で努めたい」と述べた。
 青森県知事は関係閣僚が代わるたびに会談し、確約の継承を確認してきた。三村知事は同日、永岡桂子文部科学相とも会談し、核燃料サイクル政策の推進を要請。永岡文科相は「地元や国民に必要性を丁寧に説明し、再処理や高速炉の開発などに確固たる決意を持って取り組む」と述べた。
 三村知事は会談で、原発再稼働へ向け「あらゆる対応を取る」とした岸田文雄首相の発言を引き合いに、「再処理や最終処分などバックエンド対策にもこれまで以上に国が前面に立つ必要がある」と注文した。
 日本原燃六ケ所再処理工場(六ケ所村)の完工延期に関し、三村知事は会談で「サイクル推進が危ぶまれる状況と言わざるを得ない」と断じた。西村経産相は同日の閣議後記者会見で「安全性が最優先なのでスケジュールありきではない。原燃にはしっかりと完工に向けた安全審査に取り組んでほしい」と述べた。
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