[2022_09_07_14]ガラス固化再び中断 茨城県・東海の再処理施設 溶融炉に不具合(茨城新聞2022年9月7日)
 
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ガラス固化再び中断 茨城県・東海の再処理施設 溶融炉に不具合

 日本原子力研究開発機構(原子力機構)は6日、茨城県東海村にある東海再処理施設(廃止措置中)で、高レベル放射性廃液をガラスで固める作業を中断したと原子力規制委員会に報告した。前回停止した2021年10月と同様、想定より早く溶融炉に金属が堆積したとみられ、同様の不具合が相次いでいる。
 原子力機構によると、廃液に含まれる白金族元素が溶融炉の底にたまり過ぎると、機器の故障につながる。8月28日に堆積物を示す指標が出たため、9月1日に炉を停止した。作業は7月に再開したばかりだった。炉内を確認し、原因を調査しながら運転の可否を判断する。
 21年10月にも堆積物が原因で運転を止めていた。再開後は11月までにガラス固化体を60本製造する予定だったが、25本にとどまった。
 原因について原子力機構は「長期間の運転や、複数回の残留ガラス除去作業などメンテナンスの影響が考えられる」と説明した。25年度に予定する新設溶融炉の導入前倒しなどを検討する。
 原子力機構は28年度までに固化体880本を製造する計画で、うち354本を完了している。
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