[2022_08_09_02]ウクライナ、ザポロジエ原発の非武装地帯化を提案(ロイター2022年8月9日)
 
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ウクライナ、ザポロジエ原発の非武装地帯化を提案

 [キーウ(キエフ)/モスクワ 8日 ロイター] -
ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムのペトロ・コティン総裁は8日、ウクライナ南東部のザポロジエ原子力発電所の安全性を確保するために、現地に平和維持チームを派遣するよう呼びかけた。
 砲撃を受けているザポロジエ原発は欧州最大級の原発で、ロシアとウクライナの双方が相手側の攻撃と非難している。
 コティン総裁はテレビ演説で、ザポロジエ原発を非武装地帯とするよう提案。「ザポロジエ原発に平和維持チームを派遣し、同チームに管理を移管する。ウクライナ側も管理することで、この問題は解決できる」と述べた。
 同総裁によると、ザポロジエ原発には現在500人のロシア兵のほか、戦車や装甲歩兵車など50台の重機が配備されている。
 こうした中、ロシアの在ウィーン国際機関常駐代表は、国際原子力機関(IAEA)によるザポロジエ原発の訪問を受け入れる用意があると表明した。
 ただロシア外務省は声明で、ウクライナがクライナ南部の同原発を砲撃し「欧州を人質に取ろうとしている」とし、ロシアはIAEAによる訪問を望んでいるがウクライナがこれを阻止していると非難。
 ロシア大統領府のペスコフ報道官は記者団に対し、ザポロジエ原発に対する砲撃は「非常に危険」とし、「ウクライナ政府指導部に強い影響を持つ国が、こうした砲撃をやめさせるよう働きかけることを期待する」と述べた。
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