[2022_07_19_04]「原告の思いに応えていない」原発訴訟・最高裁判決で福島県弁護士会が緊急声明(テレビユー福島2022年7月19日)
 
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「原告の思いに応えていない」原発訴訟・最高裁判決で福島県弁護士会が緊急声明

 原発事故をめぐる集団訴訟で先月、最高裁が国の責任を認めない判決を言い渡したことを受け、福島県弁護士会が、ほかの裁判について、実情を踏まえた判断をするよう訴えました。
 先月17日、原発事故をめぐる4つの集団訴訟について、最高裁は、「国が原発事故を防ぐための措置を東電に義務付けたとしても事故が発生した可能性が高い」などとして「国の責任を認めない」判決を言い渡しました。
 これを受け福島県弁護士会は19日、福島市で会見を開き、緊急声明を発表しました。
 福島県弁護士会・頼金大輔弁護士「訴訟当事者の思いに応えるという意味では、国の原子力の安全規制のあり方についてきちんとした意見を最高裁に言ってもらいたかったので残念です」
 声明では、最高裁の判決が因果関係論のみに留まるものであり、原告の思いに応えるものとは言い難いと指摘。
 現在も進むほかの裁判については、それぞれの実情に踏まえ、国の責任を認める判断をするよう訴えました。
 頼金弁護士「(国には)科学的知見に基づいて積極的に権限行使に関する責務を果たしていただきたい」また福島県弁護士会は損害賠償の基準となる国の中間指針にも触れ、今後、被害の実態に応じた指針の見直しを求めました。
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