[2022_06_20_02]「ふげん」核燃料取り出し後のプルトニウム、フランス譲渡へ…日仏で合意(読売新聞2022年6月20日)
 
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「ふげん」核燃料取り出し後のプルトニウム、フランス譲渡へ…日仏で合意

 廃炉作業中の新型転換炉「ふげん」(福井県敦賀市)の使用済み核燃料をフランスで再処理し、取り出したプルトニウムをフランスに譲渡することが20日わかった。ふげんを管理する日本原子力研究開発機構とフランス企業が近く、正式に契約を結ぶ。
 日仏政府間で使用済み核燃料の輸送や再処理などに関し合意した。同機構などは使用済み核燃料について、2023年度から搬出を開始し、26年度までに搬出を完了させる計画だ。プルトニウムはフランスで民生用の燃料などとして使われる見込みだという。
 プルトニウムは核兵器の原料に転用できる。内閣府原子力委員会は18年に策定した基本的な考え方の中で、利用目的のないプルトニウムを持たず、海外に保管されているプルトニウムの削減に取り組むと明記している。日本は国内商用炉で出た使用済み核燃料を英仏に運び、再処理や燃料製造を委託している。20年末時点で海外で保管しているプルトニウムは計約37・2トン。このうち約15・4トンがフランスにある。
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