[2022_06_19_11]能登半島の先端で地震活動が活発化、地面が隆起…地下にたまった水が岩盤に圧力か(読売新聞2022年6月19日)
 
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能登半島の先端で地震活動が活発化、地面が隆起…地下にたまった水が岩盤に圧力か

 2022/06/19 23:14
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 石川県・能登半島の先端部では2020年12月から地震活動が活発化し、昨年9月には最大震度5弱(マグニチュード5・1)の地震も起きていた。今回、最大震度6弱を観測した同県珠洲市は以前から地面の隆起が確認されており、専門家は地下にたまった水などが周辺に力を加えるなどして地震が起きやすくなっていると分析している。
 気象庁によると、この地域では20年12月以降、今回の地震までに震度1以上を148回観測し、震度4は5回あった。活火山のない能登半島で観測史上これほど相次いだことはなく、同庁や政府の地震調査委員会が警戒を呼びかけていた。
 一方、国土地理院の調査によると、珠洲市では今年5月時点で20年11月から4センチ隆起していることがわかっていた。京都大の西村卓也准教授(地殻変動学)は、海側のプレート(岩板)と陸側のプレートの隙間にしみこんだ水の一部が上昇し、地下十数キロ・メートル付近にたまって今回の震源付近の地面を隆起させたと推測。周囲の岩盤に力を加えたり、しみこんだりして地震を起きやすくさせているとみる。
 西村准教授は「活発な地震活動が続き、昨年9月の地震と同規模の地震が起きると考えられていた。今後も警戒を続けなければならない」と話している。
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