[2022_06_11_01]中国の洋上風力発電、設備容量で世界トップ(新華社通信2022年6月11日)
 
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中国の洋上風力発電、設備容量で世界トップ

 広東省茂名市広港ふ頭で組み立て作業が行われる浮体式風力発電機。ブレードの直径152メートル、発電機の出力6.2メガワット、タワーの高さ78メートルで、総重量は4千トン以上となっている。(5月26日撮影、小型無人機から、茂名=新華社記者/劉大偉)
 【新華社北京6月11日】中国は洋上風力発電の設備容量で世界トップとなった。洋上風力発電が東部沿岸地域のグリーン(環境配慮)・低炭素型発展に原動力をもたらしている。
 自然資源部によると、「2021年中国海洋経済統計公報」の最新データで、中国の海洋クリーンエネルギー開発が急ピッチで進んでいることが明らかになった。21年の洋上風力発電の新規系統連系設備容量は1690万キロワットで、前年の5.5倍となっており、設備容量は世界のトップに立っている。
 中国は洋上風力発電の新規発電設備容量で複数年にわたり世界をリードしている。国際エネルギー機関(IEA)は、中国の洋上風力発電設備容量が2040年には欧州連合(EU)全体に匹敵する規模となり、排出削減能力が一段と高まると予測している。
 風力発電は現在、最も急速に発展しているグリーンエネルギーの一つで、洋上風力発電は陸上風力発電と異なり、土地や騒音汚染などの制約を受けることが少ない。中国では南東沿岸地域に経済の重心があるが、既存エネルギーは北西内陸地域に分布していた。洋上風力発電は、エネルギーの供給地と経済の中心地が別方向にある問題の解決策にもなる。
 ハイエンド設備の開発・製造力の急速な向上が洋上風力発電の発展を支えている。台風に耐えられるように中国が独自開発した浮揚式洋上風力発電ユニットが、21年に広東省で系統連系発電を開始した。中国初のエネルギー貯蔵設備を備えた洋上風力発電所も貯蔵設備の引き渡しが始まり、複数の技術が世界をリードしている。
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