[2022_06_08_01]「出力制御」延べ57日実施 全国で4、5月 太陽光発電など停止(毎日新聞2022年6月8日)
 
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「出力制御」延べ57日実施 全国で4、5月 太陽光発電など停止

 太陽光発電などを停止させる「出力制御」が4、5月に全国で延べ57日実施されたことが、大手電力会社の公開資料から判明した。九州では2018年秋以降に頻発していたが、今春から四国、中国、東北、北海道でも実施されて全国に広がった。
 公開資料によると、4、5月の大手電力管内の出力制御の実施日数は九州24日(14万〜231万キロワット)▽東北14日(10万〜132万キロワット)▽四国10日(7万〜54万キロワット)▽中国7日(18万〜55万キロワット)▽北海道2日(188万〜201万キロワット)――だった。
 全国的に好天に恵まれた4月17日には九州、中国、四国、東北の4地域で計430万キロワット分の発電が抑制され、大型原子力発電所4基分に相当する規模となった。九州では4月1日から10日間連続となったのをはじめ、4、5月の計61日間の約4割と日常化している。
 中国、四国、東北での出力制御は企業や工場が休みで電力需要が減る週末や大型連休中に集中した。5月下旬以降は暑くなって出力制御は減ったが、穏やかな気候となる秋には再び各地で実施される可能性が高い。【植松晃一】
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