[2022_05_20_05]北陸電力の分析結果に疑問示す 原子力規制委員会 志賀原発2号機を再度 現地調査する方針(チューリップテレビ2022年5月20日)
 
参照元
北陸電力の分析結果に疑問示す 原子力規制委員会 志賀原発2号機を再度 現地調査する方針

 北陸電力・志賀原子力発電所の安全性を審査する原子力規制委員会は20日の審査会合で、一部の断層の薄片について調べ直すよう求めたほか、再び現地調査を行う方針を示しました。
 原子力規制委員会の審査会合では、志賀原発2号機の敷地内にある断層を対象に、北陸電力が行った追加調査の結果が報告されました。
 報告では、敷地内断層の薄片について600万年前の鉱物脈を観察し直した結果などから12万年以上前の活動性は認められないとして、北陸電力は評価対象の10の断層すべてで「活断層の可能性はない」と結論付けました。
 これに対し、規制委員会の石渡明委員は、一部の断層の薄片について「赤や黄色などの鉱物は高温でできた変質鉱物の可能性もある」として、薄片を調べ直すよう求めたほか、ほかの委員からも「鉱物脈の最新面に白い鉱物があり、断層のずれがあるかわかりづらい」といった意見があがりました。
 規制委員会は、去年11月に続き、再び志賀原発の現地調査を行う方針で、疑問点が生じた断層の薄片の分析結果について詳しい説明を求めるとしています。北陸電力は「現地でしっかり対応したい」としています。
KEY_WORD:志賀原発直下_活断層の可能性_:SIKA_: