[2022_04_28_01]福島県推計人口、戦後初180万人割れ 5年半で10万人減(福島民友2022年4月28日)
 
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福島県推計人口、戦後初180万人割れ 5年半で10万人減

 県が27日発表した1日現在の県推計人口は179万6497人(男性88万6170人、女性91万327人)となり、戦後初めて180万人を下回った。190万人を割った2016年11月から5年5カ月で10万人減少した。少子高齢化や若い世代の県外流出など人口減に歯止めがかかっていない。
 県推計人口の推移は【グラフ】の通り。1998年1月の213万8454人をピークに減少傾向にある。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が発生した11年の7月に200万人、16年11月に190万人、そしてことし4月に180万人を割り込み、震災後はほぼ5年半で10万人のペースで減り続けている。
 1日現在の社会動態は転入4905人、転出1万44人で5139人の転出超過。特に20〜24歳で転出超過の幅(2224人)が大きく、進学や就職を機に県外へ転出した。自然動態は出生874人、死亡2360人で1486人減少した。
 県は対策を講じなければ18年後の2040年に143万人まで減ると試算している。人口減が続けば労働力が失われ地域経済の活力が低下するほか、学校や地域コミュニティーを維持し、社会保障や行財政サービスの水準を保つことが困難となる。県は40年に153万人を維持するとの目標を定めており、子育て支援や雇用確保、若い世代の移住・定住の促進など多分野にわたる対策を進めていく考えだ。
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