[2022_04_05_06]東京など列島で相次ぐ地震 またも「2度揺れ」一体なぜ? (FNN2022年4月5日)
 
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東京など列島で相次ぐ地震 またも「2度揺れ」一体なぜ?

 4月4日午後10時半ごろ、東京23区や千葉県などで最大震度3を観測した地震が起きた。
 都内に住む11歳の女の子「結構揺れて、ちょっと怖かったんですよ」
 千葉県に住む6歳の女の子「よう揺れた。ママと一緒に寝た」
 特徴的だったのは、揺れが2回あったこと。
 都内に住む30代の女性「横揺れがあってまだ揺れてるのと思ったら、もう1回来たかなって」
 千葉県に住む30代の女性「2回きましたよね。確か」
 気象庁のウェブサイトを見ると、確かにわずか1分の間に千葉・北西部を震源とする2回の地震が起きていた。
 3月、最大震度6強を観測した福島県沖地震でも発生の2分前に1回目の地震が起きていた。
 立て続けに起きた地震により、各地で被害が拡大した。
 こうした現象について、東京大学地震研究所の古村孝志教授が挙げたのが「誘発地震」というキーワード。
 今回、地震が起きたのは深さ60〜70km、南関東の下に重なるプレートの境界付近。
 東京大学地震研究所の古村教授によると、一度地震が起きると、周囲で発生しかけていた地震が誘発され、次の地震が起きやすくなるという。
 日本では、このところ震度3から4を観測する地震が相次いで起きている。
 4月4日は千葉県だけでなく、福島県で震度4。
 さらに、石川県でも震度4と3を観測する2度の地震が発生した。
 4月3日は大阪府、4月2日には茨城県。
 さらに3月31日には、千葉県と京都府で震度4を観測する地震が起きている。
 日本で地震が相次ぐ中、SNSで急上昇したのが「バヌアツの法則」というキーワード。
 このバヌアツとは、オーストラリアに近い南太平洋上の島々からなるバヌアツ共和国のこと。
 バヌアツでは2021年2月、福島や宮城で震度6強を観測した地震の3日前にマグニチュード7.7の地震が発生。
 2016年4月の熊本地震の11日前にも、バヌアツでマグニチュード6.9地震が発生。
 「バヌアツで大地震が起きると、日本でも地震が起きる」というのが、ネット上をざわつかせたバヌアツの法則。
 日本時間の4月5日未明には、バヌアツでマグニチュード6の地震が発生した。
 およそ6,500km離れたバヌアツでの地震が、日本での地震に関係することがあり得るのか。
 古村教授は「6,500kmも離れた場所の地震が日本に与える影響は限りなくゼロでそんな法則はない。どちらも地震が多い国なので、偶然が重なると不安感から結びつけて考えがちになる」と説明。
 そのうえで「不安を解消するためにも、日頃から地震への備えをしっかりすることが大切だ」としている。
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