[2022_04_01_05]川内火力発電所きょう廃止 九電 1号機は48年稼働、老朽化進む(南日本新聞2022年4月1日)
 
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川内火力発電所きょう廃止 九電 1号機は48年稼働、老朽化進む

 九州電力は1日、火力発電の川内発電所(薩摩川内市港町)を廃止する。南九州を中心に九州一円に電力を送ってきた発電所は48年の歴史に幕を下ろす。
 川内発電所は1号機が1974年7月、2号機は85年9月に運転開始。ともに重油を主な燃料にし、出力はそれぞれ50万キロワットあった。電力消費が増える昼間や夏冬のピーク時をカバーする役割を果たしてきた。東日本大震災で全国の原子力発電所が停止に追い込まれた期間は、フル稼働して対応した。
 液化天然ガス(LNG)を燃料にした新大分発電所(大分市)の3号系列4軸が2016年に運転を開始。川内発電所の老朽化に加え、電力量をまかなえる体制が整ったため、廃止を決めた。
 32万平方メートルの跡地は、隣接する川内港の港湾整備計画をにらみながら薩摩川内市と協力して利用法を探る。日野雅貴所長(58)は「重篤な事故を起こさず、長く発電できたのは地域の協力のおかげ。跡地の活用をしっかりやることで恩返ししたい」と話した。
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