[2022_03_30_10]“海洋放出以外の方法を” 18万人分の署名を提出(NHK2022年3月30日)
 
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“海洋放出以外の方法を” 18万人分の署名を提出

 福島第一原子力発電所にたまるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水を、基準を下回る濃度に薄めて海に放出する東京電力の計画について、宮城や福島の生活協同組合などが、関係者や国民の理解が得られていないなどとして別の方法での処理を求める署名、およそ18万人分を東京電力と経済産業省に提出しました。
 署名を提出したのは、みやぎ生活協同組合と宮城県漁業協同組合、宮城県生協連、福島県生協連の4団体です。
 団体は、福島第一原発の処理水について、政府が去年4月、基準を下回る濃度に薄めて来年春ごろから海への放出を始める方針を決めたことに対して、国民や国際社会の理解のほか、風評被害対策で大きな課題が残ったままだとして、海に流す以外の方法で処理するよう求めています。署名は去年6月から呼びかけ、これまでに全国から17万9000人を超える署名が集まったということです。
 署名を提出した、みやぎ生活協同組合の冬木勝仁理事長は、「現在の計画は、いまだ国民的な理解を得られていない。原発事故そのものによる風評被害も残っていて、宮城県の漁業でも近隣国の輸入規制が続いている。処理水の海洋放出は地域経済のマイナスになるのでやめてほしい」と話していました。
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