[2022_03_24_02]福島第一原発1号機 格納容器内の堆積物の映像を新たに公開 (NHK2022年3月24日)
 
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福島第一原発1号機 格納容器内の堆積物の映像を新たに公開

 福島第一原子力発電所の事故で水素爆発を起こした1号機の調査で、東京電力は最新の映像を公開し、溶け落ちた「燃料デブリ」の可能性がある堆積物を、格納容器の底部や配管の入り口近くで、新たに確認したことを明らかにしました。
 東京電力は先月、福島第一原発1号機の調査で「燃料デブリ」の可能性がある堆積物を、格納容器内にある原子炉を支える構造物の近くで確認し、今月14日からはカメラ付きのロボットを投入して調査を続けています。
 24日最新の映像を公開し、格納容器の底部や配管の入り口近くでも塊状や砂状などの堆積物が確認できたほか、設備の一部を覆う1メートルほどの堆積物も捉えられました。
 また、格納容器の下に位置する「圧力抑制室」につながる配管から、気泡のようなものが出ているのが確認され、水素がたまるのを避けるために格納容器に封入している窒素ではないかとしています。
 東京電力は堆積物が「燃料デブリ」かを見極めるため、中性子を検出できる機器を来週にも投入してデータを取ることにしています。
 福島第一原発では1号機から3号機でメルトダウンを起こし、これまでに2号機と3号機では燃料デブリとみられる堆積物が確認されています。
 東京電力は調査を継続し、1号機の堆積物について詳しく分析する方針です。
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