[2022_03_23_12]活火山「十和田」 迅速な避難活動が必要 警戒レベルを「1、4、5」の3段階で運用へ(青森朝日放送2022年3月23日)
 
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活火山「十和田」 迅速な避難活動が必要 警戒レベルを「1、4、5」の3段階で運用へ

 青森と秋田にまたがる活火山「十和田」の噴火警戒レベルについてです。気象庁は24日から、一般的な5段階ではなく3段階の区分で運用を始めます。
 十和田火山は、国内に50ある「常時観測火山」の一つで、気象庁が24時間体制で監視・観測を行っています。
 ほとんどの「常時観測火山」では、火山活動の状況に応じて、警戒が必要な範囲や、防災機関や住民などがとるべき防災対応に関する噴火警戒レベルが、5段階に区分されています。
 この噴火警戒レベルについて青森県や秋田県、岩手県などで構成する十和田火山防災協議会は、ほかの火山と比較して迅速な避難活動が必要だとして、火山活動が高まっていく過程では5段階ではなく、3段階で運用することを決めました。
 具体的には、レベル1の噴火の予兆があった段階で、臨時の解説情報が気象庁から発表されます。この場合、想定火口範囲内にいる高齢者などが避難対象となり、冬場はその範囲内にいる全員が避難対象となります。
 そして、さらに噴火の可能性が高まった場合には、警報に当たるレベル2と3は使用せず、特別警報に当たるレベル4か5に引き上げることにしました。
 レベル4では、想定火口範囲内の全員が避難対象となり、冬場は想定火口範囲から4キロ圏内にいる全員が避難対象となります。
 そして最も深刻なレベル5では、想定火口範囲から4キロ圏内にいる全員が避難対象となります。
 気象庁はこの区分に沿って、噴火警戒レベルの運用を24日午後2時から始めます。
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