[2022_03_19_01]地震 気象庁会見「今後の地震活動や降雨・降雪に十分注意を」 (NHK2022年3月19日)
 
参照元
地震 気象庁会見「今後の地震活動や降雨・降雪に十分注意を」

 2022年3月19日 1時41分
 今回の地震について、気象庁の宮岡一樹 地震情報企画官は午前1時25分から記者会見を開き「低気圧が三陸沖を急速に発達しながら北上する。揺れの強かった地域では地盤が緩んでいる可能性があり、少ない雨でも土砂災害が起きるおそれがある。落石や崖崩れなどの危険性が高まっているので今後の地震活動や降雨・降雪の状況に十分注意が必要だ。今後、1週間程度は最大震度5強程度の地震に注意してほしい。特に、今後2、3日程度は規模の大きな地震が起きることが多くある。物が落ちることがないような安全な場所ですごしてほしい」と呼びかけました。
 そのうえで、今回の地震と3日前の地震の関連性について「今回の地震とは震源が260キロほど離れていて関係があるとは考えにくいと思うものの、現状では分からない」と話しています。
 地震のメカニズムについても今回は陸側のプレートの地殻内で発生した比較的浅い地震だったのに対し3日前に福島県沖で発生した地震は沈み込む海側のプレートの内部で起きていて、異なるということです。

岩手県野田村 大雨警報などの基準を引き下げ

 今回の地震で震度5強の揺れを観測した岩手県の野田村について、気象庁は強い揺れで地盤が緩み、雨による土砂災害の危険性がふだんより高くなっているとして「大雨警報」と「大雨注意報」、それに県と気象台が共同で発表する「土砂災害警戒情報」の基準を通常の8割に引き下げました。
 気象庁は、当分の間、この基準で運用することにしていて、揺れが強かった地域では雨の降り方に十分注意し、大雨警報や土砂災害警戒情報が発表された場合には早めの避難など安全の確保を心がけてほしいとしています。
KEY_WORD:MIYAGI2022A_: