[2022_03_15_04]チェルノブイリ原発、ロシア軍が再び送電線損傷…前日に送電再開したばかり(読売新聞2022年3月15日)
 
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チェルノブイリ原発、ロシア軍が再び送電線損傷…前日に送電再開したばかり

 【ベルリン=中西賢司】ウクライナの国営電力会社ウクルエネルゴは14日、首都キエフ北方にあるチェルノブイリ原子力発電所の送電線をロシア軍が再び損傷させたと発表した。13日に修理して送電を再開し、電力供給の完全復旧を待っていたところだった。同社が再修理にあたる。同原発は9日に外部電源から遮断され、非常用のディーゼル発電機で作業を続けている。
 国際原子力機関(IAEA)によると、廃炉作業が続く同原発内で冷却保管している使用済み核燃料は、電力供給がなくても熱を冷ます水量は十分あるため、安全面で重大な影響を与えることはないという。
ロシア軍の攻撃で被害を受けたザポリージャ原発の施設(4日、AP)
 一方、ロシア国営原子力企業ロスアトムは12日、IAEAに対し、南東部のザポリージャ原発を恒久的に管理下に置く意図はないと説明し、接収の報道を否定した。ロシアの専門家が放射線状況を確認するために数日前に原発に到着したとした上で、滞在は原発の管理・運転にあたるウクライナの支援が目的としている。
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