[2021_12_23_05]柏崎刈羽原発で相次いだ不祥事うけ 第三者委員会が初会合 委員からは厳しい声も(テレビ新潟2021年12月23日) |
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柏崎刈羽原発で相次いだ核セキュリティーにからむ不祥事を受け、その改善状況を分析する第三者委員会が12月23日、初めての会合を開きました。委員からは厳しい声が上がっています。 12月23日、初会合を開いたのは「核セキュリティ専門家評価委員会」です。柏崎刈羽原発で起こった一連の不祥事をきっかけに東京電力が設置しました。 〈東京電力・柏崎刈羽原発/稲垣武之所長〉 「根本分析、改善措置活動の傾向を取りまとめました。原子力部門の抜本的な改革に取り組んでいるところでございます」 柏崎刈羽原発ではことし1月、社員が他人のIDカードを使って中央制御室に入る不正が発覚。さらに侵入者を検知する設備が機能していなかったこともわかり、テロ対策の不備が次々に明らかになりました。 これらの不祥事を受け、東京電力は改善計画を含む報告書を原子力規制委員会に提出しています。 「核セキュリティ専門家評価委員会」はその改善状況を客観的に評価するため、第三者の専門家で構成されています。 12月23日は委員がセキュリティー上の不備があった点などを視察しました。 〈核セキュリティ専門家評価委員会/板橋功委員長〉 「いろんな対策が積み重なって結局、もとの対策もできなかったというのが多々見えたわけですね。もうちょっと地に足をつけた改善をしていかないといけない」 別の委員からはこんな厳しい声も・・ 〈黒木慶英委員〉 「現場をいろいろとご説明いただきました。率直な感想を申し上げますと非常に事案としては単純な事案です。単純な事案ほどこれに対する対応は極めて難しいと思っております」 〈野呂尚子委員〉 「この(核セキュリティー)文化の醸成というのはすごく時間のかかるものです。安全文化もそうでしたけれども核セキュリティー文化もすぐにできるものではありません」 この委員会は年に2回、評価の進捗状況を東電の社長に報告します。最初の報告は約半年後になる予定です。 |
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