[2021_12_21_02]東電 処理水海洋放出計画を申請 福島県いわき市長「遺憾の意」(テレビユー福島2021年12月21日)
 
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東電 処理水海洋放出計画を申請 福島県いわき市長「遺憾の意」

 福島第一原発の処理水について東京電力は、海へ放出するための実施計画を原子力規制委員会に21日、申請しました。福島県いわき市の内田市長は「まだ地元の合意が得られていない」として遺憾の意を表しました。
 東京電力は、福島第一原発の処理水について、海底トンネルを2023年・春をめどに新しく設け、原発の沖合およそ1キロから海へ放出する計画です。計画について、東電はきのう、県と、福島県双葉町・福島県大熊町に事前了解願いを提出し、21日に設備の設計などを記した実施計画を原子力規制委員会に申請しました。東電は実施計画が認可され、事前了解が得られ次第、工事に着手する方針です。
 こうしたなか、福島県いわき市の内田市長は処理水の海洋放出の方針について、2015年に国と東電が「関係者の理解なくしていかなる処分も行わない」と県漁連と約束したことなどを挙げ、「国民や関係者から理解を得るプロセスはまだ途上である」として遺憾の意を表しました。
 (内田 福島県いわき市長)「まだ地元の合意が得られていない中でプロセスが進められるということに関して地元市民の気持ちを逆なでするものであり非常に遺憾に感じています」
 福島県いわき市では今後も国と東電に対し、「時期ありきではなく丁寧に説明し、国民や関係者の理解を得るよう求めていきたい」としています。
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