[2021_12_10_01]日本原電は「原発をやる資格があるのか」… 規制委員会が疑っている、東海第二原発は耐震性がまったくダメ…山崎久隆さん 12/1(水)第41回日本原電本店抗議行動 (その1)(4回の連載)「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」(たんぽぽ舎2021年12月10日)
 
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日本原電は「原発をやる資格があるのか」… 規制委員会が疑っている、東海第二原発は耐震性がまったくダメ…山崎久隆さん 12/1(水)第41回日本原電本店抗議行動 (その1)(4回の連載)「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」

 △ 司会:久保清隆さん(首都圏連絡会) 「日本原電は多くの問題を抱えながらも我々の問いかけにいっさい答えようとしない。本日も申入書の受け取りを対面ではできない、と言ってきた。
 さすがにコロナを理由にできないから今、どういう風に取り扱ったらいいか検討中だと、調子のいいことを言っている。
 この受け取り拒否、対面の拒否が、1年以上も続いています。
 こんなことで今まで社内でどんなことをやってたのか、ぜひ答えを聞きたいもんだ。いつになったら我々と直接話ができるんでしょうか。
 この1年、このひどい対応を経験すると同時に、まさに再稼働が直前に迫っている我々は、ますます声をあげていかなくてはいけないと、対面での書面受け取りをしない原電の態度のひどさを訴えると同時に、11.27廃炉デー集会で得たものを活かし、闘っていく」と、こんな力強い司会のアピールで始まった。

 △ 脱原発スピーチ …1 山崎久隆さん(たんぽぽ舎・共同代表)スピーチの要旨

◎ この国には、原発をもっている会社の中で2つ検査の対象となっている会社があります。東京電力と、ここにある日本原子力発電です。
 この2社は、通常の原発の再稼働に向けた新規制基準適合審査ではなく、“その会社がそもそも原子力をやってもいいのかどうか”を検査する対象として規制委員会が指定した会社です。つまり、そもそも原発をやる資格があるのかを規制委員会が疑っている会社です。
 そういう会社が東京電力と日本原電なんです。
 ◎ この2つの会社はいずれも沸騰水型原子炉、福島第一原発と同じ型の原発の再稼働を申請し、いずれも許可を受けたことになっていますが、その許可の前後に異常な経営を行い、そもそも許可してよかったのかと規制委員会自らが頭をひねる、そんな会社だったということが明らかになりました。
 しかし、そんなことは私たち10年以上も前から言ってるじゃないですか!だからこの2つの会社に原子力をやらせるな!と。
 ◎ え〜、ちょっと感情が入りましたが、その日本原子力発電で起きている問題は何かというと、敦賀原発2号機、これは福井県敦賀市にある原子力発電所ですが、この敦賀原発2号機の耐震評価をめぐって、審査に出した書類を後追いで偽造するというあるまじきことを行ったことが大きな理由です。
 つまり、本来原発は活断層の上には建ててはならない、これが基準です。この法律に基づく規制を敦賀原発2号機はすでに過去において一度、規制委員会の専門家会議により、活断層が真下にあると判定され、事実上廃炉にすること、と、そういう指示を受けた原発です。
 しかしながら、なぜだか規制委員会はこの敦賀原発2号機の規制基準適合審査の資料が出てくると、審査をやらざるを得ないと言って、活断層認定したのは2012年ですからすでにもうそろそろ10年経ちますが、その活断層認定してからも審査会合を何度も重ねてしまいました。
 ◎ そのうち審査会合で提出した書類のうち、断層が活動したという、そういう可能性が強い断層の、断層というのは岩が割れてるわけですけど、割れてる岩が“未固結”、つまり固まっていない、近い過去において動いたという形跡が如実に示されているボーリング調査の観察結果を、あろうことか80か所以上にわたって改ざんし、そのうちの多くで“固結”すなわち固まっていると真反対の結果に書き換えてしまいました。
 ◎ それを規制委員会がさすがに見つけまして、これをこのままにすることはできない、いったいどういうことなのか、解明せよ、そういう指示を出しました。
 そこで出てきた日本原電の副社長は何て言ったかというと、こういう変更、すなわち後から行った観察結果で古い観察記録を上書きしてもよいという、そういう判断を会社としてしていた、とはっきりと答えたのです。
 ◎ これは科学的な調査データを後追いで改ざんしてもいいと言っているに等しく、これが横行すれば自分の都合の悪い科学データをいくらでも改ざんできてしまうことになり、いわゆる安全性審査、新規制 基準適合性審査そのものに意味がなくなってしまう、そういうレベルのものです。
 担当の副社長がこういうことをやっても構わないと言っている会社にその後も審査を続けるなどということは本来あってはなりません。
 ◎ この時点で審査を打ち切り、不許可とするべきものなんです。
 それが日本原子力発電敦賀2号機で起きている現象ですが、では、東海第二原発には何ら問題はないのでしょうか。
 ◎ そんなことはありません、私たちは規制委員会にも申し立てましたけど、東海第二原発は耐震性がまったくダメである。
 そもそも基準地震動クラスの地震に襲われただけで、原発の内部構造物、外部電源、そして津波に襲われれば防潮堤も破壊されるということを主張しました。
 この議論は残念ながら採用されず、東海第二原発は今、再稼働の準備が進められていますけども、実は大きな問題が1つ発覚したのは、同じく柏崎・刈羽原発で起きた現象が明らかになったことです。
(その2へ続く)

(「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」MLより)

※次回、第42回日本原電本店抗議行動は、2022年1月12日(水)17時より、日本原電本店前です。
 ご参加のほどよろしくお願い致します。
 その後の「東電本店合同抗議行動」は、18時30分からです。
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