[2021_12_09_13]青森沖地震計など障害 緊急地震速報遅れ(NHK2021年12月9日) |
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北海道から関東にかけての沖合に整備されている地震計と水圧計が一体となった観測システムのうち、北海道と青森県の海底のデータが8日昼すぎから受信できなくなっていることがわかりました。 気象庁の緊急地震速報の発表が最大で15秒ほど遅れるほか、沖合の津波の観測にも影響が出るおそれがあり、防災科学技術研究所が原因を調査しています。 気象庁によりますと防災科学技術研究所が北海道沖から千葉県沖にかけての日本海溝沿いの海底に設置している、地震計と水圧計が一体となった「Sーnet」と呼ばれる観測網のうち、北海道と青森県の太平洋にある23の観測点のデータが8日正午すぎから受信できなくなっています。 「Sーnet」は東日本大震災のあとこれまでに150の地点で整備が進められ、気象庁は海底ケーブルを通じて送られる観測データをもとに、緊急地震速報や津波情報の発表に活用しています。 トラブルの影響で北海道の襟裳岬から十勝沿岸を震源とする地震が起きた場合、 ▽緊急地震速報の発表が最大で15秒ほど遅れる可能性があるほか、 ▽津波警報の切り替えや津波の高さなどの情報、それに ▽沖合で観測された津波の情報の発表が遅れる可能性があるということです。 海底の観測機器に電源が供給できなくなっているとみられ防災科学技術研究所が調査していますが、これまでのところ原因や復旧にかかる期間もわかっていません。 気象庁は「地震の揺れや津波の猶予時間がふだんより短くなるので、日ごろの備えを進めるとともに大きな揺れを感じたら速やかに身の安全の確保をお願いしたい」としています。 |
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