[2021_12_01_03]中間貯蔵 最終申請の審査開始 規制庁 RFS工程疑問視(東奥日報2021年12月1日)
 
 原子力規制委員会は30日、使用済み核燃料中間貯蔵施設(むつ市)の審査会合を開き、稼働へ向けた工事認可の最終申請に関する本格審議を始めた。原子力規制庁審査チームは、認可を短期間で得られると見込む運営元・リサイクル燃料貯蔵(RFS)の見通しを疑問視。「根拠を待った説明が求められると意識した対応が必要」とけん制した。
 施設の安全審査は2020年11月に合格。現在は安会対策工事に必要な認可審査が続く。RFSは申請を2回に分け、第1回分は21年8月に認可を受けた。第2回分は11月に申請した。
 審査チームはRFSが示した工程について、認可までに約6カ月を要した第1回分よりも対象設備数、重要度が共に増大するにもかかわらず「約1カ月で審査終了するように見える」と疑問視。指摘を受け、RFS側は「この通り行くとは思えないが、なるべく早く認可を得て工事を進めたいとの気持ち」と釈明した。
 規制庁の長谷川清光安全規制管理官は「大きな論点はないと思うので、審査が効率的に進むよう準備を進めてほしい」と注文した。
 (佐々木大輔)
KEY_WORD:MUTSU_RECYCLE_: