[2021_11_08_06]経済産業相 核燃料サイクル政策推進の方針 知事に説明(NHK2021年11月8日)
 
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経済産業相 核燃料サイクル政策推進の方針 知事に説明

 六ヶ所村で建設中の使用済み核燃料の再処理工場を視察するため、就任後初めて県内を訪れている萩生田経済産業大臣は、8日午前、三村知事と会談し、再処理工場を中核とする国の核燃料サイクル政策を引き続き推進していく方針を説明しました。
 萩生田大臣は8日、就任後、初めて青森県を訪れ、県庁で三村知事と会談しました。
 この中で、萩生田大臣は「原子力政策の中核の1つである核燃料サイクルを着実に進めて参りたい。再処理工場などの竣工や操業に向けた準備を官民一体で進めるとともに、使用済み燃料対策などを一層推進して参りたい」と述べ、先月に閣議決定された国のエネルギー基本計画に基づいて、核燃料サイクル政策を引き続き推進していく方針を説明しました。
 このあと、三村知事は、高レベルの放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」をめぐり、国が県内を最終処分地にしないとした確約について、再処理工場から出るものも確約に含まれるか確認を求めました。
 これに対して、萩生田大臣は、再処理工場から出る高レベル放射性廃棄物などについても、県内を最終処分地としない約束を堅持する考えを示しました。
 萩生田経済産業大臣は、三村知事との会談のあと、六ヶ所村の戸田村長と村内で会談しました。
 この中で、戸田村長は「村としては国の原子力エネルギー政策に一貫して協力してきた。しかし、再処理工場のしゅんこうが計画から24年も延びており、想定していなかった事態になっている。村としては早期の完成を願っている」と述べました。
 これに対し、萩生田大臣は「再処理工場は原子力政策において極めて重要な施設と認識しており、事業者の日本原燃を指導しつつ、確実に稼働できるよう努めていく」と述べました。
 このあと、萩生田経済産業大臣は、六ヶ所村で建設中の使用済み核燃料の再処理工場を就任後初めて視察し、竜巻から施設を守るための対策などについて説明を受けました。
 再処理工場は原子力発電所で使い終わった核燃料からプルトニウムを取り出して、再利用する国の核燃料サイクル政策の要の施設で、来年度上期の完成に向けて安全対策の工事などが進められています。
 そして、大臣は日本原燃の社員およそ200人に対して訓示し「核燃料サイクルを担うという自覚と責任感を持ってもらい、しゅんこうに向けて取り組むよう強く求める」と訓示しました。
 視察のあと、萩生田大臣は「核燃料サイクルの推進は政府の基本方針であり、関係自治体の理解を得つつ再処理工場のしゅんこうに向け、引き続き着実に進めていく」と述べました。
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