[2021_11_01_01]東京電力旧経営陣強制起訴裁判 2日に控訴審(テレビユー福島2021年11月1日) |
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原発事故の刑事責任を追及する裁判が、新たな段階に入ります。 東京電力の旧経営陣3人が強制起訴された裁判は、2日から控訴審が始まります。 初公判を前に、経営陣を告訴した女性が、「事故の責任を明確にすべき」と訴えました。 この裁判は、東京電力の勝俣恒久元会長、武黒一郎元副社長、武藤栄元副社長の3人が、業務上過失致死傷の罪で強制起訴されたものです。 3人は、原発事故による避難で、福島県大熊町の双葉病院の入院患者44人を死亡させたなどとして、業務上過失致死傷の罪に問われています。 おととしの一審の判決で、東京地裁は3人に対し、無罪の判決を言い渡し、検察官役の指定弁護士が、判決を不服として控訴していました。 2012年に告訴団の団長となり、一審の公判をすべて傍聴してきた武藤類子さん。 一審の無罪判決について、納得できないと話します。 (武藤類子さん) 「原発事故の被害者はほぼ誰も納得してなかったと思うんですね。そのときの悔しさとかですね、納得できない思いを引きずっていました」 そして、判決の問題点を次のように指摘します。 (武藤類子さん) 「原発事故の被害について本当に取り上げていない」 「双葉病院の方たちの死亡された方とか」 「きちんと裁判所は評価していなかったんじゃないかと感じています」 原発事故の責任を問うことは、福島で起きている課題と向き合うことにも通じると武藤さんは話します。 (武藤類子さん) 「なぜこの事故が起きたのか責任を追うべき人はいったい誰なのかということがやっぱり明確にならないと本当の被害者の救済に繋がらないような気がしています」 原発事故から10年半。控訴審は2日東京高裁で開かれます。 |
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