[2021_10_05_02]伊方原発3号機のテロ対策施設完成 再稼働は延期(愛媛)(愛媛新聞2021年10月5日)
 
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伊方原発3号機のテロ対策施設完成 再稼働は延期(愛媛)

 四国電力は5日、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)のテロ対策施設の設置が完了し、運用を開始したと発表した。大型航空機が故意に衝突した際にも原子炉格納容器の破損を防ぐ機能などを備える。2011年3月の東京電力福島第1原発事故後に設けられた新規制基準で義務付けられた安全対策工事が完了した。
 四電は施設完成後の12日に再稼働を予定していたが、宿直中の社員が無断外出し重大事故時の対応要員数を一時満たさなかった保安規定違反を受け延期する方針を示した。違反を審議する県伊方原発環境安全管理委員会の原子力安全専門部会が12日に開かれることが5日までに決まり、12日の再稼働は不可能になった。四電は「県と伊方町の理解を得て進める」とし、時期は決まっていない。
 四電によると、施設はテロ攻撃で炉心が損傷した際にも遠隔操作で冷却を維持する。放射性物質の放出量を低減しつつ原子炉格納容器内の圧力を下げる過圧破損防止設備や、炉内の圧力を下げる減圧操作設備があり、原子炉容器などに注水するための水源も備える。19年6月に着工し約750億円をかけ建設していた。5日、原子力規制委員会の使用前検査に合格した。(後略)
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