[2021_10_02_02]福島第一原発の排気フィルター4割超破損…東電、2年前は公表も原因調査も行わず(読売新聞2021年10月2日)
 
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福島第一原発の排気フィルター4割超破損…東電、2年前は公表も原因調査も行わず

 東京電力は9月30日、福島第一原発の汚染水浄化設備の排気フィルター全76か所のうち、4割超の32か所が破損していたと発表した。2年前にも同じフィルターの破損が判明したが原因調査をせず、公表もしていなかった。東電は不具合の公表に関する取り扱いを見直すとしている。
 同原発では8月、汚染水を浄化処理する多核種除去設備( ALPS )で警報器が作動。処理で生じる放射性廃棄物の保管容器に取り付けられたフィルターで破損が見つかった。
 東電はその後、ALPSのフィルター全76か所を点検し、他の破損も確認。保管容器の換気時に想定以上の強い圧力がフィルターにかかるなどしたとみている。
 この影響でALPSが約1週間停止したが、放射性物質の環境中への漏えいはなく、作業員への影響もなかったという。
 フィルターの破損は2019年7〜10月にも見つかったが、東電は当時、フィルター交換だけで済ませていた。
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