[2020_09_13_02]清水から移送、人工浮島 海底に沈め下部固定(中日新聞2020年9月13日)
 
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清水から移送、人工浮島 海底に沈め下部固定

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 ◆福島原発事故後、汚染水を保管

 東京電力は福島第一原発で事故当初、汚染水の保管先として利用した人工の浮島「メガフロート」を港湾内の海底に沈めて下部を固定する作業を終えた。津波で流される懸念が出ていた。今後は荷揚げ場として再活用する計画で、2021年度内に整備工事を終える方針。
 メガフロートは全長約136メートル、幅約46メートル、高さ約三メートルで、内部が空洞になっている。静岡市清水区の海釣り公園で釣り場として使われていたが、事故で増え続ける汚染水の保管先に苦慮した東電が譲り受け、2011年五月に運び込まれた。
 5、6号機タービン建屋に津波が流入して生じた低濃度の汚染水約8000トンを内部に保管したが、敷地内で地上タンクの整備が進んだことから、2012年12月までに汚染水をタンクに移送、汚染水の保管先としての役目を終えた。
 その後は付近の川などから集めた約8000〜9000トンの水を入れ、港湾内での係留を継続していたが、津波で漂流した場合、建屋などに被害を与える恐れが指摘され、東電は解体や移送などを検討。海上で運んだ資機材などを陸地に揚げる際の作業場として再活用することを決めた。東電はメガフロート内部を除染した上で今年四月からモルタルを詰める作業を開始した。

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