[2020_12_31_02]「原子炉容器、60年程度の劣化なら安全」 市民の疑問をHPで回答、京都・舞鶴市 国や関電説明も(京都新聞2020年12月31日)
 
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「原子炉容器、60年程度の劣化なら安全」 市民の疑問をHPで回答、京都・舞鶴市 国や関電説明も

 京都府舞鶴市は、関西電力高浜原発1、2号機の再稼働について、市民から寄せられた質問や意見への回答を市のホームページで公開している。国や関電が運転開始40年を超える原発の再稼働の必要性、使用済み核燃料への対応、同市が求める再稼働への同意権についても説明している。
 再稼働への疑問に対しては「エネルギー自給率向上や気候変動問題への対応を進めていく上で原子力活用が不可欠」と資源エネルギー庁が回答。取り換えられない原子炉容器について、関電は「60年間程度の劣化であれば安全性が損なわれることがないことを確認している」と説明した。
 使用済み核燃料について、関電は高浜原発の現在の貯蔵量が2887体で、稼働後約5年で管理容量が満杯になると見込んだ。中間貯蔵については「青森県むつ市の施設共同利用に参画の意向を表明している」とした。
 福井県高浜町に隣接する舞鶴市に同意権がないことについては「事業者が関係自治体と結ぶ協定は国が法令で一方的・一律に決めることはしていない。周辺自治体には丁寧な説明を行い、意見を踏まえて取り組みを改善していくことが必要」(エネ庁)との回答にとどめた。
 質問や意見は、舞鶴市内で6日にあった再稼働に関する住民説明会を受けて同市が募集。20人から94件寄せられ、準備が整った回答から公開している。
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