[2020_11_07_03]コロナ感染防止図りながら原子力防災訓練【佐賀県】(SAGATV2020年11月7日)
 
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コロナ感染防止図りながら原子力防災訓練【佐賀県】

 玄海原発の事故を想定した年に1度の県原子力防災訓練。今年は新型コロナウイルスの感染防止のため去年より参加者数を少なくして実施されました。訓練は、玄海原発4号機で何らかの原因で原子炉の冷却材が漏洩し、電源が失われて放射性物質が放出されたという想定で行われ、佐賀県の62の関係機関から職員・スタッフおよそ1040人が参加しました。玄海町、唐津市、伊万里市の住民が避難訓練に参加しましたが、新型コロナの状況もあり、参加者は去年より2割ほど少ないおよそ2万9800人でした。
 【防災無線放送】「玄海原子力発電所が警戒事態に至りました」このうちバスなどで移動して避難する訓練に参加した住民は、去年の5分の1ほどの112人で、検温を受けたうえで、バスには座席の間隔をあけて乗車する措置が取られていました。
【バスで避難訓練した唐津市男性】「実際の有事の際やっぱり密な形になるんじゃないかなと思うんですけど。ただ、感染よりも命が大事なもんだからね、そういう際はお役所の指示に従って移動するしかないんじゃないかな」唐津市では、感染症の患者を「アイソレーター」という専用の器材に収容し、海上保安庁の船で離島から唐津東港まで移送する訓練も行われました。
【山口知事】「本来はできるだけ大勢の皆さん方に実際の訓練をしていただくということが大事なんだけど、訓練の中でコロナにかかるということはどうしても避けたかったので。それでも今回実施できたと、みんな工夫しながらできたというのは意義があったと思う」県は今回の訓練を踏まえて、玄海原発の避難計画に感染症対策を盛り込む改定をしていく方針です。

サガテレビ
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