[2020_10_28_05]放射性物質を含んだ指定廃棄物 長期管理施設の早期確保を求める /柏市(ちばテレ2020年10月28日)
 
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放射性物質を含んだ指定廃棄物 長期管理施設の早期確保を求める /柏市

 放射性物質を含んだ指定廃棄物の保管問題で仮保管している千葉県柏市の住民が27日、国に対し、指定廃棄物の長期管理施設を早期に確保するよう求めました。
 福島の原発事故に伴う放射性物質を含んだ指定廃棄物は国が長期管理施設を県内に1か所整備して管理することになっていますが、整備の目途が立たずに県内9つの市で合わせて3700トン以上が仮保管されています。
 県内で最も多い1000トン余りを仮保管している柏市の保管施設周辺の町会は27日、市内で環境省の担当者らと2年ぶりに意見交換を行いました。
 会議は冒頭を除き非公開で、出席した7つの町会の代表者によりますと、住民側が分散保管の恒久化の懸念を示した上で「指定廃棄物を早く持って行ってほしい」などと長期管理施設の早期確保を求めました。
 これに対し、環境省の担当者は「表立ったところで進展がなく施設整備に向けたスケジュールを示せない。申し訳ない」と頭を下げたということです。
 会議終了後、取材に応じた環境省の担当者は長期保管施設の候補地について従来通り、千葉市中央区の民有地で「国として見直すことは考えていない」と述べました。ただ、千葉市は、「候補地は返上している」というスタンスで公式に「対話」できない状況ですが、今後も交渉を続けていく考えを示しました。

チバテレ(千葉テレビ放送)
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