[2020_10_26_03]トリチウム水海洋放出への波紋 双葉町の伊澤町長 内堀知事は…(福島県)(テレビユー福島2020年10月26日)
 
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トリチウム水海洋放出への波紋 双葉町の伊澤町長 内堀知事は…(福島県)

 トリチウム処理水「海洋放出への波紋」の7回目、福島第一原発がある福島県双葉町から考えます。伊澤町長は、問題の先送りは避けるべきだと訴えています。  
 大詰めを迎えている福島第一原発にたまり続ける、放射性物質トリチウムなどを含む「処理水」の処分方法の議論。  
 政府は、10月23日、当初進めていた10月中の決定を断念し、11月以降への延期を決めました。この決定の前日に、インタビューに応じた双葉町の伊澤史朗町長。この議論について、どう見ているのでしょうか。 伊澤町長「福島県内の人たちに影響がない取り組みというのが一番大切だろうと思っています」  
 これまで、処理水のタンクが復興の障害になるなどとして、早期に処分方法を決めるよう求めてきた双葉町。処分方法について、「判断する立場にない」とした上でこう話しました。  
 伊澤町長「長期保管となると場所の問題が必ず出てくるわけです。海洋放出で色々な問題が出てくるだろうと心配している自治体が多いと思っています。長期保管をするのであれば、じゃあどこに保管をするのか、反対を示す以上、しっかりとその反対するだけの具体的な考え方を示すというのも必要だと思っています」  
 伊澤町長は「保管場所を決めずに問題を先送りしてはならない」と強調しました。 
 伊澤町長「この問題に関して、どんな解決策どんな処分の方法を考えたとしても、必ず被害を受けるところは出てくると思っています」  
 一方で県内では、陸上保管を継続する声も根強く、このままでは対立や分断が起きかねない状況です。内堀知事は26日の会見で「県として国との間に入って調整していく考えはないか?」との質問に対し、こう話しました。  
 内堀知事「ご意見として受け止めさせていただきます。ひとつの解をシンプルに出すことができない難しい問題だということを、この9年半あまり経験しております」  
 内堀知事はこう述べた上で、「当事者の国と東電に責任をもって取り組んでいただきたい」と話しました。
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