[2020_10_23_04]福島第一原発・処理水の処分方法決定が先送りになった背景は [福テレ・担当記者解説](福島テレビFTV2020年10月23日)
 
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福島第一原発・処理水の処分方法決定が先送りになった背景は [福テレ・担当記者解説]

<福島テレビ・原発担当・小野田明記者の解説>
Q:一度決めた方針が延期になった背景には何がある?
「政府は、処理水を薄めて海に流す『海洋放出』の方針を変えていませんが、風評への懸念が高まっていました 10月23日の会議で報告されたパブリックコメントの結果の一部を見ると、寄せられた4011件の意見の中でも、重複回答もあるものの【処理水の安全性への懸念】が約2700件と最も多く、国民の合意がとれていないなど【合意プロセスへの懸念】も約1400件寄せられるなど、海洋放出を懸念する意見が相次ぎました」

Q:延期ということは、今後も処分方法の検討が進められることになるが、どんなことがポイントに?
「処理水の放出は3、0年間にも及ぶと試算されているため、中長期を見据えた補償など具体的な風評対策が欠かせません。
さらに、第三者による客観的なモニタリング体制が整わなければ、さらに風評を助長させる恐れもあります。
国民の懸念に丁寧に応えるためにも、政府は早期に風評対策の具体化と、モニタリング体制の構築を海洋放出の決断とセットで示す必要があります」

福島テレビ
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