[2020_10_07_04]MOX燃料加工工場 事実上合格(青森県)(RAB青森放送2020年10月7日)
 
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MOX燃料加工工場 事実上合格(青森県)

 原子力規制委員会は六ヶ所村に建設中のMOX燃料加工工場の安全対策などをまとめた審査書案を7日了承しました。
 これで工場は適合審査に事実上合格しました。
 原子力規制委員会は7日は定例会合でMOX燃料加工工場の安全対策などをまとめた「審査書案」を了承しました。
 これで工場は福島原発事故を受けた新しい規制基準への適合審査に事実上合格し今後意見の公募など正式合格に向けた手続きに入ります。
 MOX燃料加工工場は隣接する再処理工場で使用済み核燃料から取り出したウランとプルトニウムの粉末を原料にして新しい燃料を作る国内初の商業用施設です。
 工場は2010年に着工しましたが翌年の福島原発事故を受けて建設工事が中断しています。
 現在は基礎工事を終えて建屋を建てるための準備中です。
 MOX燃料加工工場は再処理工場と平行して2014年から行われた審査では火事が起きても放射性物質が拡散しないための対策などについて議論を重ね、今後本格化する建屋の工事に反映させます。

 日本原燃の増田社長は原子力・エネルギー問題を話し合う県議会の特別委員会で「審査書案」の了承を報告しました。
★日本原燃 増田尚宏 社長
「当社としましてはMOX燃料加工工場のしゅん工・操業に向けて大きな前進と受け止めています。引き続き審査合格に向けて全力で取り組んでいきます」

 六ヶ所村の戸田村長は「審査合格の大きな一歩」と歓迎しました。
★六ヶ所村 戸田衛 村長
 「今後の審査合格に向けての大きな第一歩になるものと考えております。今後は日本原燃としてもしゅん工に向けて迅速な手続きを行っていただきたい」

 日本原燃は2022年度上半期の完成目標を掲げていますが再処理工場の完成延期を受けMOX工場も延期が避けられない見通しです。
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