[2020_09_15_01]人口800人の村は“核のごみ”調査応募へ動くか…村議会始まる 北海道神恵内村(HBC北海道放送2020年9月15日)
 
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人口800人の村は“核のごみ”調査応募へ動くか…村議会始まる 北海道神恵内村

 いわゆる“核のごみ”の処分場選定に向けた調査をめぐり、後志の神恵内村では、村議会で議論が始まりました。
 「審議が始まる前、あるいは、民意がどこにあるのかはっきりするまで、コメントは差し控えたい」(田中正浩村議)
 言葉少なに議場に向かう議員たち。寿都町に続き、神恵内村で持ち上がったのは“核のごみ”の処分場選定に向けた調査に応募するかどうかという問題です。今月8日、村の商工会は、村が調査応募を検討するよう村議会に請願書を出しました。
 「原発の隣接自治体として、原子力との共存共栄の精神を持つ神恵内村が文献調査に協力することは当然」(請願書)
 本会議は1時間ほどで終わり、請願については、16日、委員会で議論されます。
 「反対。原則反対。慎重な説明と審議をしてもらわないと」(傍聴した村民)
 請願は、議論を経て、あさっての本会議で採択するかが決まる見通しです。
 「いろいろな意見がございますから、そういう意見を十分聞きながら、議会の方も判断されると思いますし、その判断を待って、私もしかるべき時が来たら、判断しなければならないと思ってます」(神恵内村・高橋昌幸村長)
 人口800人あまりの神恵内村。過疎が進む中、応募に理解を示す村民もいます。
 「俺も初めはやらないほうがいいなと言っていたんだけど、後々のことを考えれば、村で何かひとつ事業があればそれに対して仕事があるだろうし、原発も仕事がなくなってきて、どうしたらいいかなという知り合いもいっぱいいる」(村民)
 村議会が請願を採択すれば、村は正式に調査応募の検討に入る見通しです。
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