[2020_09_04_06]むつ中間貯蔵施設の操業反対!規制委の合格おかしい むつへの柏崎刈羽からの使用済み核燃料搬入を止める 中道雅史(再稼働阻止全国ネットワーク青森連絡担当、なくそう原発・核燃、あおもりネットワーク事務局次長)(たんぽぽ舎2020年9月4日)
 
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むつ中間貯蔵施設の操業反対!規制委の合格おかしい むつへの柏崎刈羽からの使用済み核燃料搬入を止める 中道雅史(再稼働阻止全国ネットワーク青森連絡担当、なくそう原発・核燃、あおもりネットワーク事務局次長)

◎原子力規制委員会は9月2日、青森県むつ市のリサイクル燃料貯蔵(RFS)が運営する使用済み核燃料中間貯蔵施設が、(核燃サイクル)新規制基準に適合すると認める「審査書案」を了承した。
 審査書案は事実上の合格証。中間貯蔵施設は使用済み核燃料を、再処理を前提に最大50年間「貯蔵」する。
 この施設は核燃サイクルの一環だ。東京電力が80%、日本原子力発電が20%出資するRFSは、東電の子会社。
 操業開始となれば、まず東電柏崎刈羽から使用済み核燃料が搬入される。着工から10年、「3.11」後も工事の槌音は響いていた。審査申請から6年7カ月余を経ての「合格」。
 原発再稼働を虎視眈々と狙ってきた東電は、「3.11」にもかかわらず、柏崎刈羽を身軽にするべく用意周到に準備を進めてきたのだ。

◎「恐れるのは、出て行く先がない状態でキャスク(燃料を収納する金属製の容器)の耐用年数が近づく事態だ」。規制委員会の更田豊志委員長は会見で、こう言い放った。
 再処理を前提に50年間「貯蔵」する。しかし、六ヶ所再処理工場の本格操業はおぼつかないし、まして日本原燃のアナウンスどおりに進んでも運転期間は40年。50年後に六ヶ所再処理工場は存在しない。
 「第2再処理工場」に搬入するというのだが、それは何処に?国の文書から「第2再処理工場」の文言が消えて久しい。
 地元は、「中間貯蔵」ではなく「最終処分」になるのではと懸念している。「むつ市に対して、搬出先が明確になるまでは搬入を認めないよう申し入れたい。パブリックコメントや街頭でも、市民に訴えていきたい」と「核の中間貯蔵施設はいらない!下北の会」の栗橋伸夫さんは語っている。
 同会と核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会は規制委員会に抗議文を提出する。
 11月14日には「2020年反核燃秋の共同行動」一日目、むつ行動として、集会とデモをむつ市内で展開する。
 何よりまず全国の仲間と、むつへの柏崎刈羽からの使用済み核燃料搬入を止める闘いを繰り広げることが重要だ。

◎原発再稼働反対!特にあの憎むべき東電の原発再稼働反対!むつ中間貯蔵施設の操業反対!核燃サイクル反対!−これらは密接に連動する闘いである。
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