[2020_08_08_01]宮崎・早野論文に批判 研究者らがオンラインで説明会(テレビユー福島2020年8月8日)
 
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宮崎・早野論文に批判 研究者らがオンラインで説明会

 福島県立医大と東大の研究者が、伊達市で市民の同意を得ていない被ばく線量データを使って論文を発表し、その後撤回した問題で、論文の問題点を追及してきた研究者らが会見を開き「捏造の疑いが濃厚だ」などと指摘しました。
 この問題は、伊達市が市民に配布したガラスバッジと呼ばれる線量計データのうち、提供に同意していない個人情報の入ったデータを無断で研究者に提供し、論文に使われていたものです。
 先月、論文を執筆した福島県立医大の宮崎真講師と、東京大学の早野龍五名誉教授は、「倫理的懸念が解消されない」などとして、論文を撤回しています。こうした中、これまで論文の誤りなどを指摘してきた研究者らが、オンラインで会見を開き、改めて論文を批判しました。
 この中で、高エネルギー加速器研究機構の黒川眞一名誉教授は、市への情報公開請求などから、2014年7月から1年間のデータが研究者らに渡っていない可能性を指摘。それにもかかわらず、この期間のグラフが作られていることや、そのグラフにも不自然な点がみられるなどと話し「捏造の疑いが濃厚である」と批判しました。
 会見をした研究者らは「科学的な問題をうやむやにしてはならない」として、批判に対して応えるよう求めていくということです。
KEY_WORD:宮崎・早野論文撤回_: