[2020_07_22_05]「原燃資格ない」県議会委で批判 再処理工場不適切保管(東奥日報2020年7月22日)
 
 日本原燃が六ヶ所再処理工場で放射性廃棄物を不適切に保管していた問題を巡り、21日に開かれた県議会常任委員会で、原燃の対応を批判する意見が出た。
 鹿内博委員(県民の会)は総務企画危機管理常任委で「本来ならば放置されることがないはずの廃棄物。原燃の品質保証体制はなっていない」とし「工場を運転する資格、技術がないのでは」と厳しく批判した。
 商工労働観光エネルギー常任委では渋谷哲一委員(同)が作業員の負傷が相次いでいることと併せ「トラブルが続くこと自体が強題。操業いかんにかかわらず危険性は限りなくゼロにしてほしい」と求めた。
 県側は「対応を厳しく見極めていく」と述べた。
 原燃は過去の試運転で発生した放射性廃棄物を、管理ルールを定めないまま所定外の場所で保管。発覚した2017年に原子力規制庁から原因分析を求められ、今年6月に報告したところ「対応が遅い」と指摘された。原燃は保管に関し「安全上の問題はない」としている。 (加藤景子)
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