[2020_07_20_04]次期鹿児島知事「県の原発専門委見直す」 安全性検証(佐賀新聞2020年7月20日)
 
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次期鹿児島知事「県の原発専門委見直す」 安全性検証

 鹿児島県知事選で初当選した元九州経済産業局長塩田康一氏(54)が、19日までに共同通信のインタビューに応じ、九州電力川内原発(薩摩川内市)の安全性を検証する県の専門委員会の在り方を就任後に見直す考えを示した。1、2号機が2024年から相次いで40年の運転期限を迎えるのを前に、有識者を複数人交代させ、延長の是非に関する議論の活性化を目指す。
 塩田氏は「徹底的な検証のため、原子力政策に批判的な人にも入ってもらう」と述べた。エネルギー政策を担う経済産業省出身の経歴に触れ「経産省だから推進というわけではない。安全性確保が最優先だ」と強調した。16年設置の専門委は「原発推進派が多い」との指摘もあった。
 政府の観光支援事業「Go To トラベル」の割引対象から東京発着の旅行が除外されることには、東京の新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ、やむを得ないとの認識を示した。「(首都圏の)1都3県や大阪などの都市部で感染者が増えれば、受け入れる鹿児島県側としては予約を遠慮いただくことはあるかもしれない」とも語った。
 県内でも感染が拡大し県民生活に大きな影響が出ているとして、知事給与を当面3割削減する意向も示した。
 政府が目指す奄美大島と徳之島の世界自然遺産登録を巡っては「環境保全と観光のバランスを保ちながら、世界中の人たちに貴重な自然を見てもらえるように準備を進めたい」と強調した。塩田氏は28日に就任する。
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