[2020_06_30_02]東大地震研 津軽半島の地殻調査(NHK2020年6月30日)
 
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東大地震研 津軽半島の地殻調査

 東京大学の地震研究所は、地震の揺れの大きさなどを推定するために必要な地下の状態を調べるため、青森市から深浦町まで調査を行っています。
 東京大学地震研究所は、太平洋側とくらべて日本海側では地震の揺れなどを推定するためのデータが少ないことから、観測データを集めるため平成25年から北海道や山形県など全国各地で調査を続けています。
 調査は今年度までの予定で、6月30日からは青森市の海岸付近から五所川原市やつがる市を通って、深浦町までのおよそ60キロの区間で地下の状態を調べる調査を実施します。
 調査では、専用の装置で人工的に地震波を発生させ、地震計で地下で反射した地震波を捉えて、断層の深さや位置のほか、形状などを明らかにするということです。
 調査は7月15日まで行われる予定で、調査結果は、来年5月ごろをめどに学会で発表されるほか、県の防災担当者にも説明するということです。
 東京大学地震研究所の佐藤比呂志教授は、「地震の起きやすい場所や揺れ方を少しでも明らかにすることで、備えを進めて被害を軽減するための施策に役立ててほしい」と話していました。
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