[2020_06_24_08]知事と鹿内県議は「良い関係」? 核燃サイクル巡り応酬 「久しぶりのデート物足りず・・・」(東奥日報2020年6月24日)
 
 三村申吾知事と鹿内博県議は「良い関係」? 23日の県議会一般質問で、両者が核燃料サイクルを巡って応酬する場面があった。長年にわたり丁々発止の議論を戦わせてきたことについて、知事が「この問題では(鹿内)議員といろいろな付き合いをしてきた」と表現、鹿内氏が「良い関係という前提なら、私の意見を聞いて」と詰め寄った。
 反核燃の立場を取る鹿内氏は再質問で、六ヶ所再処理工場が原子力規制委員会の安全審査に事実上、合格したことを踏まえ「国に対していつ安全性を確認するのか」と繰り返し質問。一方の知事は「指摘を受けるまでもなく、安全対策については常日頃から国、事業者にしっかり話をしてきた」と説明した。「良い関係」を盾に、踏み込んだ答弁を迫る鹿内氏に対し、知事は「良い関係というか、この問題は長くやりとりをしてきたので、言わずとも理解していただけると考えている」とかわした。
 再質問では、知事に代わって担当の部局長が答弁に立つことも多いが、この日は制限時間の15分間、2人のやりとりとなった。鹿内氏は終了後「再質問は知事と直接議論できる数少ない機会。議場での『デート』のようなもの」と表現。今回は思いが通じず「久しぶりだったのに物足りなかった」と不満をこぼした。
       (加藤景子)
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